冬でもデマンドレスポンス! 電力全体の効率的な利用方法とは?

こんにちは。グローバルエンジニアリングの落石です。
 
今回のテーマは電力全体の効率的な利用方法になります。

2015年12月某日

登場人物紹介
バル男 (男):エネルギー会社(グローバル)へ中途入社。1年目
リン子 (女):エネルギー関連に通じており、バル男の指導係

バル男:
博多駅のイルミネーション見ましたか? もう12 月ですよ。
あのイルミネーションの輝きも再生可能エネルギーで全部まかなえる時代が早く来ませんかね?
 
 
リン子:
バル男くん、どういう意味?
 
 
バル男:
この夏は薩摩川内の原発も動きましたし、電気に対しての関心がまた高まりましたよね。
でも、電力は貯めることが出来ないので、ベースとなる原子力発電所の電気だけでは電力不足は解決しないですよね。
 
再生可能エネルギーの柱の太陽光発電は、暑さで電気使用量も全国的に多くなった夏の昼間には大活躍しましたけど、冬は日照時間も短く、電気使用のピークは寒い朝、夕方から夜にかけてになるのでピークをまかなう電源にはなかなか適さないですし。
 
夏場の太陽光発電は日照時間も長く、電気の使用時間も一番暑い昼間がピークだから発電した電力を有効活用できますけど、季節ごとにことなる電力の使用量のピークに合う再生可能エネルギーって難しいでしょうか。
 
 
リン子:
その再生可能エネルギーの導入促進目的で、再生可能エネルギー賦課金を私たちが負担しているのはバル男くんもこの一年で学んだ通り。
再生エネルギー賦課金の国民負担が増えてきているので、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の見直しも進んでいるわ。
 
今後はただただ電源の開発を進めていくよりも、違った視点があってもいいんじゃない?
例えば発電量に合わせて需要家側が生活スタイルを変えるとかね。
 
天気一つでも人間の行動って変わるでしょ?
冬は晴れた暖かい一日より寒い一日のほうが電気を使う。夏は逆になるわね。
 
人間の行動はそれ以外にも影響を受けたりするわ。
例えばショッピングセンターが時間限定のポイント2倍のサービスを導入して集客を図ったりするのを応用すれば、特定の時間の一般家庭の使用電力量を抑えられたりするでしょう。
 
これも発電に合わせて電力の需要側をコントロールするデマンドレスポンスのひとつよ。
私たちはデマンドレスポンスを推奨することで、ピーク時間の電力不足を回避する取り組みから、電力全体の効率的な利用を進めることにに取り組んでいるでしょ?
 
 
バル男:
なるほど。双方のニーズに最適なエネルギーの利用ということですね。更にはお客さまのエネルギーコストダウンにも繋がり得る可能性が……。
よし、今日も行ってきます!
 
 
リン子:
行ってらっしゃい。来年も期待してるわよ!
 
 
 
 
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