どうなる託送料金!?全面自由化に向けて進む電力のルール策定
こんにちは。グローバルエンジニアリングの落石です。
今回のテーマは全面自由化に向けて進む電力のルール策定になります。
2015年11月某日
登場人物紹介
バル男 (男):エネルギー会社(グローバル)へ中途入社。1年目
リン子 (女):エネルギー関連に通じており、バル男の指導係
バル男:
リン子さん、こないだ「電力トリプルセット割」が2016年のヒット予測で一位になっていました。
来年4月の全面自由化を受け、メディアで新電力が取り上げられることが増えてきましたね。
リン子:
そうね。現在の高圧以上を対象とした部分自由化から一般家庭などを含む低圧も自由化の対象となるからね。
ルールの策定も急ピッチで行われているわ。
バル男:
新しいことをやるにはルールが必要ですよね。どこがルール策定しているんですか?
リン子:
今年9月から経済産業省内に新しく出来た「電力取引監視等委員会」という新組織で行っているわ。
東日本大震災後から始まった電力システム改革の遂行にあたり電力取引の監視等の機能強化を目的にね。
これまでも市場整備課というところで行ってきたことを、体制も含めて強化した格好なの。
バル男:
新しいことやるにはまずルールが整備されていないと、色々大変ですもんね。
組織図
関係図
リン子:
こちらの組織では大きく3点の議論がされているわ。電力取引監視、電気料金査定、制度設計の3つね。
特に2つ目の電気料金査定については、新電力が送電線を利用する「託送料金」について査定されているの。
低圧を全面自由化するにあたり、これまで設定されていなかった低圧の託送料金がもうすぐ決まるの。
バル男:
安くなるんですか?
リン子:
案は既に出されていて、低圧は当初全面自由化の実施が決まった時と比べると全体的に高い印象。
高圧も値上がりする申請がされた電力エリアもあるの。これからの査定次第ね!
バル男:
高圧が更に値上がりする可能性あるんですか! 電気料金のコストアップは、お客様の深刻な問題なのに……。
リン子:
最終的にどうなるかは年内には決まると思うけど、非常に大事な話よね。
バル男:
リン子先輩、営業にいってきます!
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