意外と知られていない電気料金の仕組み!キーワードは『再エネ賦課金』

こんにちは。グローバルエンジニアリングの落石です。
 
今回のテーマは電気料金の仕組みになります。

2015年6月某日

登場人物紹介
バル男(男): エネルギー会社(グローバル)へ中途入社。1年目
リン子(女): エネルギー関連に通じており、バル男の指導係

バル男:
一気に夏が来ましたね。東京は真夏日ですよ、リン子先輩。
コンビニ寄ったらエアコンが効いてましたよ。
 
 
リン子:
今月初めも同じようなこと言ってなかったかしら? もう暑い〜とか。
けど確かに一気に暑くなったわね。
電気の使用量が増えれば電気料金も上がるわけだけど、電気料金の仕組みについては説明できるようになったのかしら?
 
 
バル男:
はい。使用量の多い月には契約電力が更新される確率が高くなる、使用量が多くなれば従量料金が増えて、電気代が上がる……。
 
 
リン子:
そしてこの5 月から新しく適用になる再エネ賦課金については説明ができるかしら?
使用量に対して発生する金額だから、夏場の電気料金に直結するのよ。
 
 
バル男:
再生可能エネルギーの利用促進を目的とした賦課金のことです。
 
 
リン子:
そうなの。すべての電気利用者が負担するもので、高圧電力以上の需要家様だけでなく、低圧需要家や一般家庭にもこの制度が適用になるの。
最終的にはこのお金は何に使われることになるの?
 
 
バル男:
電気事業者が買取制度で電気を買い取る費用に回され、最終的には再生可能エネルギーで電気をつくる方々に届くお金です。
 
 
リン子:
なかなか勉強したわね。もう4 年も経つけど、東日本大震災が大きな契機になっているの。
再生可能エネルギーは、一度発電設備を設置すると自然の力で繰り返し発電が可能になるシステムだから、長期的視野に立った制度と言えるわね。
 
 
バル男:
ここ数年原油価格が高止まりで、ガソリンも高かったですもんね。
再生可能エネルギーが普及すれば化石燃料への依存度が下がるってことか。
世界情勢にも大きく影響されますもんね、エネルギー事情は。
 
 
リン子:
そうね。日本はどうしてもエネルギー自給率が低いから、原油を使うにも輸入に頼るのはある程度は仕方ないけど、自然は豊富な国だから、その自然と上手く付き合って利用するという日本らしい発想じゃないかしら。
 
 
バル男:
あの大震災からもう4年ですか……。
僕も暮らしが大きく変わった一人ですが、凄いスピードで世の中は動いてるんですね。
 
 
リン子:
どうあるべきか、どう生きるべきかを考えたのは私も一緒。
原発の問題もあるけど進展がないし、今後はどう動いていくのか、動かしていくのか私たちが主役なのよ、この世界の。
 
 
バル男:
話戻しますけど、この再エネ賦課金が倍の単価設定になるんですよね。
5月の電気料金から新価格の適用だから、正確にはもう適用されてるってことですね。
 
 
リン子:
そうよ。なので5月分の電気代が高い! というお声をいただくことが多くあるんじゃないかしら。
私たちのご提案は基本料金の削減によるコストダウンのご提案だから、再エネ賦課金は電力会社と同一の金額を請求させていただくものですからね。
その金額をお客様には請求させていただくことになるわ。
 
 
バル男:
そうか、一気に暑くなって、電気の使用量が増える。
電気の使用量に対して再エネ賦課金がかかってくるから、電気代が高くなるのを避けられないということですね。
 
 
リン子:
そうなの。
この再エネ賦課金は全国一律の単価に調整されるものだから、電力会社によって金額はかわらないので、私もいち電力ユーザーとして意識が必要ね。
バル男君は、どんなご提案がお客様にして差し上げられるかしら?
 
 
バル男:
やはり新電力導入で、コストの削減を実施いただくメリットが大きくなっていきますよね。
グローバルの提案は、電力会社の従量料金単価と同一ですからね。
全量供給では提案できなかった使用状況の需要家様にも、メリットの提供ができますから。
再生エネルギーの導入促進という企業責任を果たしつつ、コストダウンも実現できる。
 
 
リン子:
私たちも供給する立場ではあるけれど、いちユーザーですからね。
お問い合わせも増えると思うけど、ユーザーとしての立場を忘れず、お客様に安心していただけるご説明を心掛けていきましょう。
 
 
バル男:
新電力って、素晴らしい商品を提供しているという自負だけでなく、サービス業であることを忘れてはいけないってことですね。
 
 
リン子:
初心、忘れるべからずよ。
 
 
 
 
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