1 on 1でも重要! 部下との面談で管理職が持っておくべき9つの考え方

こんにちは。青柳です。
 
多くの企業では、1年に1回もしくは半年に1回のペースで社員面談を行っていると思います。
 
面談ではこれまで何をやってきたか、これからどう進めていくかを中心に話が進んでいくと思います。面談を受ける側の心構えなどはよく資料でも目にしますが、面談を実施する側のスキルについては、あまり目にすることがありません。
 
面談者に求められるスキルとして一般的なものでは「リーダーシップ」や「人格の形成」などがあります。ここでは一般的な面談者のスキルではなく、AMGがどのような面談を実施しているかを中心に、面談者に求められるスキルとコツについてお話していきます。

面談者が持っておくべき前提のスキル

面談する側(管理職)が持っておくべき前提スキルは、下記の4つです。

・マインドアイデンティティ(経営理念)に沿った考え方と判断
・ビヘイビアアイデンティティ(行動指針)の解釈のレベルアップ
・献身性
・視野

マインドアイデンティティ(経営理念)に沿った考え方と判断

まずは、マインドアイデンティティに沿った考え方が基本となります。もし管理職が自分の考えでそれぞれ面談を行ってしまうと、会社としての統一感がなくなってしまいます。面談で話す内容の基準がマインドアイデンティティとなるようにしましょう。

ビヘイビアアイデンティティ(行動指針)の解釈のレベルアップ

2つ目はビヘイビアアイデンティティですが、企業ごとに定義されていると思います。ビヘイビアアイデンティティも立場や役職によって、解釈のレベルを上げていく必要性があります。新人と部長が同じものを見ても、場面ごとに応用され解釈のレベルは上がるはずです。

献身性

3つ目は献身性です。これは仲間のため、チームのために汗を流すことを惜しまないということです。管理職だけでなく、全員に求められることですが、管理職は必ず意識しておく必要があります。

視野

4つ目は視野です。常に周りを確認することが求められます。社内にかぎらず、社外、社会を視ることが重要です。内向きだけの内弁慶にならないように気をつけましょう。
 
AMGで求められる管理職が身につけるべきスキルを考えた場合、知識の入れ替えやリーダーシップは当たり前のように身につけなければいけない前提スキルとなります。この前提のうえで、面談のスキルが活きてきます。

面談相手をどれだけ知っているか

最も重要な要素は、面談相手をどれだけ知っているかということです。例えばお客様との折衝でも、お客様のことを必ず調べて望むと思います。それと同じように考えてください。相手のことを知らずに、空手で望むことに意味はありません。
 
最も重要なポイントは、いま思っている「知っている」のレベルです。
 
多くの場合は、上辺の部分を知って知っている気になっていることが多いです。これが面談でのギャップをうんでいます。相手を知るには、さらに2歩踏み込んで、知ってください。その2歩は怖い部分でもありますが、先に進むための2歩です。

面談終了後をイメージする

面談終了時点で面談相手にどういう状態になってほしいかをイメージしてください。例えば、商談であれば相手に購買を決定してもらうというイメージです。そのためには、勘で進めません。終了時点から逆算して、なにを伝えるべきかを準備します。
 
面談終了後になってほしい状態

・自分がいますべきことを理解している。
・自分が今後すべきことを知っている。
・モチベーションが向上している。

全部をはなさない(捨てるスキル)

人が1時間の会話できちんと理解できるのは3つです。面談者は当然、面談を受ける側より知識も経験も豊富です。面談ですべてを話そうとしたら、3時間ぐらい話せるでしょう。
 
しかし効果はありません。伝えることは、3つに絞ってください。
 
逆に言えば、この3つに絞るスキルが管理職に求められています。たくさんある内容から、面談での会話を踏まえて、最適な取捨選択をしてください。

必ず復唱する

伝言ゲームでもあるあるですが、伝えたことは伝わっていることと違います。管理職側が気分良く終わることに意味はありません。
 
重要なのは、伝わっているかです。そのために、3つのポイントに絞った内容を復唱してもらってください。伝わっていなかった場合は、やり直しです。

長くならない

人の集中力には限界があります。話が盛り上がって長くなっても、内容は薄まっていく一方です。
 
なぜならそこには捨てたはずの内容が混ざっていくからです。1時間できっちり決めましょう。

相手の土俵で話をする

面談する側は、立場が上です。自分の土俵で勝負することは簡単でしょう。しかしそれでは相手に理解してもらうことは難しいです。
 
相手を知ってもらったのはこのためです。相手が理解しやすい話の内容、相手がこれまで経験してきた事を例にとって話してください。自分の経験の中に当てはめて話してあげることで、理解は高まります。

結果を急がない

面談者がどんなにいい話をしても、どんなに理解しやすく話しても、最後は本人の行動次第です。
 
これまでの私の経験では、結果がでるのに2年かかります。結果を急がないであげてください。
 
ただ、何もせず待つこととは意味が違います。面談で話した内容が、その後の場面で起きていれば教えてあげてください。その繰り返しが結果へ導きます。

面談はその場かぎりではない

面談が終わったら管理職の役割は終わりではありません。面談者を見てあげてください。理解しているか、行動できているか、進んでいるか、戻っているか。見てもらえることで安心できることもあります。
 
面談後のフィードバックの方法は、日報でも1on1でもチーム会でもいいです。その場限りで終わらないようにしてください。

固執しない、こだわらない

人によっては面談で話した内容が、すぐに行動でき、習慣化できる人もいるでしょう。また、面談の内容がわからず、なにも行動できない人もいると思います。
 
そのときは、面談の内容にこだわらないでください。こだわって6ヶ月を過ごすよりも、最適な内容に置き換えてください。柔軟性が必要なのはこのためです。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
 
聞き慣れないこともあったかもしれませんが、面談の際には意識してもらえたら幸いです。
 
対面での面談が減ってリモートになったりと、これまで以上に難しい状況も増えているかもしれませんが、相手が人である以上、ここに記載したスキルは必要になってくると思います。
 
 
 
 
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