ビッグデータを活用したい!【おすすめ無料BIツール4選】
目次
こんにちわ。井上です。
最近はデータの分析についてばかり書いていますので、たまにはちょっと違った視点からデータを見てみたいと思います。
ということで、今回は無料のBIツールについて調べてみました。
調べた中でもこれは使える! と思った4つについて紹介していきたいと思います。
そもそもBIとは
ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)は、経営・会計・情報処理などの用語で、企業などの組織のデータを、収集・蓄積・分析・報告することで
経営上の意思決定に役立てる手法や技術のこと。
ビジネスインテリジェンスの技術は、経営判断上の過去・現在・未来予測などの視点を提供する。
「抽出(Extract)、変換(Transform)、書き出し(Load)」したデータを「蓄積(DataWareHouse)」して、わかりやすく視覚化するためのツールといったところでしょうか。
Google Data Studio
まずはGoogle Data Studioになります。
- 特徴
-
Google関連データを取り込むことができる。
分析をするというよりもデータをビジュアル化するツール。 - データソース
- AdWords、アトリビューション 360、BigQuery、Cloud SQL、DCM、Googleアナリティクス、Googleスプレッドシート、YouTubeアナリティクス、MySQL
- 制約事項
-
レポートは最大5つまで
あくまでベータ版
現在はまだベータ版のリリースとなっているようです。(2017/1/15現在)
もともとは「Google Data Studio 360」という同社のデータビジュアライズツールがあり、そのツールの無償版になっています。
Google アナリティクスを使っている企業も多いと思いますので、一度データを可視化してみるのもいいかもしれません。
Microsoft Power BI
次にこちら、マイクロソフトが提供するBIツールであるPower BIになります。
- 特徴
- 1つのツールであらゆる視覚化と分析が可能
- データソース
- Excel、CSV、XML、JSON、SQL Server、Access、Oracle、DB2、MySQL、PostgreSQL、SAP、Azure SQL、Facebookなど60種類
- 制約事項
-
ユーザーあたり1GBのデータ容量まで利用
無料版ではチームでの利用は不可(コラボレーション不可)
ストリーミングデータの利用は10k 行/時間まで
iOS、androidアプリもあるので、外出中でもデータの確認をすることができます。
基本的に一人で作業する分には、あまり有償版と変わらないのかなと思います。
データソースの種類も多いので、今一番使ってみたいツールです。
Qlink Sense Cloud
次にこちら、Qlinkが提供するQlink Sense Cloudになります。
- 特徴
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より迅速でスケーラブルな分析
制約に縛られずデータを自由に掘り下げる - データソース
- CSV、XML、JSON、SOAP、SAP、MySQL、PostgreSQL、Oracle、MongoDB、Facebook、You Tube Dataなど50種類以上あり
- 制約事項
-
共有できるユーザーは5人まで
最大250MBのデータ容量
グラフの軸の要素は2つまで
複雑なデータの視覚化に制限あり
無料版では利用できる容量であったり、グラフの種類が少なかったりするのが難点ですね。
独自のQIXエンジンでスケーラブルな分析ができるようなので、分析をメインで使いたいという人にはお勧めです。
talend Data Preparation
次にこちら、talendが提供するData Preparationになります。
- 特徴
-
・一貫性のある包括的な統合基盤
・オープンソース、闊達なコミュニティ
・ビッグデータネイティブテクノロジーを活用
・モダンかつ軽量
・最適化TCO - データソース
-
Talend Studioでは、900を超えるコネクターとコンポーネントで広範なシステム間接続が可能
Spark/MapReduceのネイティブコードを生成して、Hadoopの大規模な並列処理環境を活用できる - 制約事項
-
無料版で可能なのは、CSVファイルとExcelファイルのインポート、エクスポート、コンビネーション。
シングルユーザー向けのデスクトップアプリケーション。(共有ができない)
Spark、Hadoopを使った開発に強みを持っているので、すでに両者を利用しているのであればとても便利だと思います。
無料版を取り込んでいる企業が1500社以上あるとHPには宣伝されているので、有償版もありますが無料版でも十分なのかもしれませんね。
実際にBIツールを使ってみた(Power BI編)
今回は、上記に挙げた中から2番目に取り上げた「Power BI Desktop」を実際に使用してみたいと思います。
まずはデータを取り込みます。
データはこちらから東京電力の2017年1月のデータを取得しました。
取り込めました。
日ごとに棒グラフで表示してみました。
もう一つデータを加えてみます。
データはこちらから取得した東京の天気を取得します。
取り込めました。今回はデータが2種類あるので折れ線グラフにしました。
次に2つのデータの日付同士を紐づけてみました。
リレーションシップの管理から紐づけできます。
電力データと天気データをマージしました。
マージしたデータを表示します。
とりあえず2つのデータの見える化はうまくいきました。
ここまでで今回は終わりにしたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は4つのBIツールをご紹介しましたが、それぞれに特徴がたくさんありますので目的に合ったツールを使ってビッグデータを有効活用していきましょう。
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