平成28年度 補助事業(バーチャルパワープラント構築実証事業)の公募が開始されました。

先日(平成28年5月19日)、一般財団法人 エネルギー総合工学研究所(以下IAE)から平成28年度バーチャルパワープラント構築実証事業についての公募が開始されました。

補助対象事業は大きく分けて2つになります。

  • バーチャルパワープラント構築事業
  • 高度制御型ディマンドリスポンス実証事業

平成28年度バーチャルパワープラント構築事業費補助金(バーチャルパワープラント構築実証事業)の公募の詳細についてはIAEのHPにてご確認ください。
平成28年度バーチャルパワープラント構築事業費補助金(バーチャルパワープラント構築実証事業)の公募について

バーチャルパワープラント構築事業

バーチャルパワープラント(VPP)構築事業では、蓄電池やディマンドリスポンスを組み合わせて、エネルギーリソースを制御するビジネスモデルの確率を目指す「アグリゲーター事業」と、蓄電池の導入を行う「バーチャルパワープラント基盤整備事業」があります。

両方とも補助率は1/2以内になっています。

高度制御型ディマンドリスポンス実証事業

高度制御型ディマンドリスポンス(DR)実証事業では、DRシステムを構築しネガワット取引の有効性評価を行う実証である「一般送配電事業者が活用するネガワット取引の技術実証」と、DRの共通基盤システムの開発・研究等を行う「ネガワット取引に関わる共通基盤システムの開発・調査・研究・接続実証」があります。

補助率は前者が1/2以内、後者が定額となっています。

公募の締切は6月17日

vpp1

公募の締切は平成28年6月17日(金)12時必着になります。
公募の発表から約1ヶ月で締切になります。

意外と実施期間が短い!?

事業実施機関は、交付決定日から平成29年2月28日(火)です。
おそらく採択されるのは、7月中旬頃になるのではないかと思います。
8月から本格的に動き出すと考えると、実質7ヶ月しかありません。

そこでDRに注目すると、DRシステムを構築しという内容があります。
しかもその期間内に実証まで行い、評価をするとなるとかなり厳しいスケジュールになることが予想されます。
これまでDRの実証に参加してきた企業であれば可能かと思いますが、新規参入を考えている企業にとっては高いハードルになりそうです。

DRでの通信プロトコルは!?

これまでディマンドリスポンスでは、一般送配電事業者とのやりとりはOpenADRが使用されてきました。
しかし今回の公募要領を確認すると、OpenADRが必須だという内容は記載されていません。
そうなると実証をどのエリアで行うかによって一般送配電事業者とのやりとりが、何で行われるのかを確認する必要がありますが、これまでの経緯も考慮するとOpenADRで行われる可能性も高いかと思います。

そうなるとOpenADRの認証をとったシステムの構築をする必要がでてきた場合、さらに新規参入のハードルは上がりそうです。

OpenADRの認証モジュールを使って素早くシステムを構築

新規参入のハードルを少しでもクリアするために、OpenADRは既に認証を受けているモジュールを使用するのはいかがでしょうか。

ogp

CODE-ADRe | OpenADR2.0b認証済みモジュール
CODE-ADReはOpenADRの認証を受けたJavaモジュールになります。
認証適合内容は、OpenADR2.0b, VEN, SimpleHttp, Pull方式です。
CODE-ADReをシステムに組込むことで、認証を受けたシステムとしてOpenADRのやり取りを行うことができるようになります。

2015年11月26日の「未来投資に向けた官民対話」における安倍総理の発言でも、節電した電力量を売買できる『ネガワット取引市場』を、2017年までに創設する とあります。
今後さらにネガワット市場は拡大していく可能性が高いと思われます。

これからDR事業をお考えの方、ぜひご相談ください。

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