IT業界しか伝わらない? 未経験が感じた業界特有の専門用語10選
目次
こんにちは、岩﨑です。
入社してからずっと思っていた私の悩み……。それは「専門用語が多すぎる」こと! わからない用語は調べますが、専門用語だからこそ出てこないこともしばしば。
なので今回は、銀行員からIT業界に入ってはじめて知った独特の用語をまとめてみました。
機能や役割を分離する【切り出し】
使用例:ここ切り出しておいて。
機能や役割を分離することを指しています。例えば、コーディングの際に複数のメソッド内で同じ動作の部分をメソッドから共通化させる際に使われます。一部分を「切り取る」という表現に近いですね。
見て、知り得た内容【知見】
使用例:「この活動で得られた知見は何ですか」
現場内での業務や普段の生活の中で見て、知り得た内容を指します。最近では、面接の際にも聞かれることが増えたように感じます。「知ってること」の言い方を難しくしたものです。
期限を表す【おしり】
使用例:この案件のおしりっていつ?
身体の一部分ではありません。安心してください。この場合は期限のことを指しています。一定の期間を体に見立てていて、開始を「あたま」、終了を「おしり」と使います。
データを送る【飛ぶ】
使用例:そのデータ飛ばしておいて
同じ言葉でも違う意味を表すワードがいくつかあります。この「飛ぶ」はデータを送ることを指しています。類義語だと、リクエストや送信とほぼ同じ意味です。
データが消える【飛ぶ】
使用例:せっかく作ったデータが飛んだ!!
一方で、こちらの「飛ぶ」はデータが消えてしまうことを指しています。データが飛び立ってしまうようなイメージです。勝手に飛ばれてしまうのはかなり困りますね。
適合する【はまる】
使用例:Aのツールの方がはまるなあ。
こちらも同じ言葉で違う意味を持っていたようです。主に技術的な場合に使用することが多い言葉で、適合することを指しています。パズルのピースがはまったように、ピッタリな様子を表しています。
まるで泥沼!?【はまる】
使用例:エラーの沼にはまってしまった。
今度の「はまる」は泥沼に足を取られるような表現から生まれた言葉です。エラーを解決しても、また新たなエラーが……そんなエラーのループに陥ってしまったときに使用する言葉です。
機械を擬人化させた【言う】
使用例:実行結果はなんて言っているの。
今度はまるで機械が話すような表現方法です。ログがどういった内容なのかを伝えるときに使用されます。私はエラーの相談をした際に使用例のように聞かれて、意味が分からずもう一度相談内容を話してしまった過去があります。
警告文を表す【怒っている】
使用例:ローカル実行した結果が怒っている。
処理が失敗したり、警告終了することを指しています。コーディング中や実行後のログに出てくる「エラー文」、これを怒っていると表現しています。違うよ! できないよ! と言わんばかりに赤くなる画面も、怒っている表情を表現しているみたいです。機械まで怒らないでほしいとは思いますが、自分が悪いので仕方ない。
起動する【キックする】
使用例:9時にjobをキックしておいて。
ボールを蹴るわけでも、暴力でもありません。プログラムから別のプログラムを起動する際に表現される言葉です。決して上司を蹴らないように注意してください。
階層を深くする【掘る】
使用例:ディレクトリを新しく掘ってからファイル作って。
ディレクトリを新しく作成することを指しています。階層が深くなっていく様子が、地面を掘るのと似ているからでしょうか。ちなみにスコップは必要ないそうです。
まとめ
いかがでしょうか。
私は今回調べてみて、正しい意味を知った言葉もありました。こういった言葉の意味を間違えて覚えてしまっていると、作業の認識に違いが出ることもあるので正しい意味で覚えていきたいです。
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