エンゲージメント向上のために! FFS理論を使って組織の強みを探してみました

こんにちは。佐藤です。
 
AMGではエンゲージ部門として、組織のエンゲージメントを向上させることに情熱を注いでいます。
 
エンゲージメントを測定するためにQ12を採用し、定期的に測定しています。Q12については、下記記事でご紹介しています。
自主的に貢献する従業員の意欲を反映! AMG Solutionのエンゲージメントを測定してみた
 
エンゲージメントを向上させるといってもその方法はさまざまで、理念や風土に関わるものから仕事内容・職場の雰囲気・人間関係・人事評価など、たくさんの要因を改善していく必要があります。
 
今回はその中でも従業員の働き方としてQ3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられているに着目してみました。ギャラップ社によれば、自分の強みにフォーカスして仕事をしている人は、そうでない人より6倍高い確率で仕事に満足し、自分の強みにフォーカスしているチームは、そうでないチームより12.5%高い生産性を上げているという結果も出ています。
 
そこでまずは社員の強みを見つけるために、FFS理論をつかって社員の強みを探してみました。比較的簡単におこなえて社内でもなかなか好評だったので、共有したいと思います。

FFS理論とは

FFS(Five Factors & Stress)理論とは、「ストレスと性格」の研究において開発されたものです。人の思考行動特性を5因子とストレス値で定量化し、個人の潜在的な強みが、ポジティブに発揮されているか、ネガティブに発揮されているかわかります。さらに、人の人の関係性を客観的に把握・評価でき、チームを最適な編成にすることができる理論です。

FFS理論とは

やってみたほうが早そうなので、まずはやってみましょう。下記リンクを開いてメールを開くだけで、簡単にできます。
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診断結果

私の診断結果はこちら! 結果が出るまでのスピードが圧倒的に早いです。そして合っている! 口癖の「とりあえず」「まあいいか」を言い当てられて怖いくらいです。
 
佐藤の宇宙兄弟FFS結果
 
さらに会社の人に協力してもらい、位置関係を示したものがこちら!
 
社員の宇宙兄弟FFS結果
 
全体的に受容性の高いメンバーが多いですね。反対に凝縮性の高いメンバーは少ないです。これは物事をびしっと決めてぐいぐい進めていくより、柔軟な対応で臨機応変に対応する性質が強いといえます。その中でも拡散性の高いメンバーと保全性の高いメンバー、弁別性の高いメンバー(写真で青枠で囲まれているメンバー)がいるのが面白いですね。
 
保全性の高いメンバーは物事を計画的に着々と進めていく傾向がありますが、拡散性の高いメンバーは興味あることに飛びつく傾向にあります。新しい仕組みとか制度を導入したとき、多くのメンバーが受け入れるのですが、飛びつくメンバーの順番や動機に違いがあるということですね。
 
性質の違いは下記を参照してください。

人の思考行動特性

凝縮性「固定・強化させようとする力の源」

こだわりの強さがあり、自分の中に明確な価値基準をつくりやすい。ブレずに、持論を主張する。

ポジティブ要素 決断力があってグイグイと推進している。責任感があって、頼んだことも最後は自分で引き受けている。
ストレス要素 頭ごなしに否定されること
ネガティブ要素 独善的、支配的、排他的

受容性「外部を受け入れようとする力の源」

相手のためを思い、柔軟に相手を受け容れる。関係する周囲の人の面倒を見て、その人が喜んだり、その人から感謝されることがうれしい。

ポジティブ要素 柔軟な対応力で成果に繋げている。面倒みよく関わって、気配りしながら動いている。
ストレス要素 反応がないこと、役に立っていないとき、存在がないがしろにされること
ネガティブ要素 介入的、自虐的、逃避的

弁別性「相反する二律にはっきりと分けようとする力の源」

情報に基づいて、曖昧にせず白か黒かはっきり分ける。合理的で無駄なく進めようとする。自分の都合で判断することもある。

ポジティブ要素 最短距離で無駄なく淡々と進めている。判断は合理的で、結論を出すのが早い(情報がない時は、判断しない)。
ストレス要素 理不尽さ、割り切れない状態、感覚的な時
ネガティブ要素 機械的、詭弁的、ドライ(冷たい)

拡散性「飛び散っていこうとする力の源」

情動的で、好きなこと、興味のあることに対して、すぐに飛び出そうとする。半面、興味を失うと一気に冷める。このため行動が脈絡なく見える。

ポジティブ要素 大胆な発想で変革を進めている。誰もしないことを平気でやっている。
ストレス要素 動けない状態、拘束されること、団体行動を強いられるとき
ネガティブ要素 衝動的、破壊的、攻撃的

保全性「維持するために工夫改善していく力の源」

身近なところから目標を立てて、確実に進めていく。成功体験をベースに体系的な知識や経験を得ることで、成長しようとする。

ポジティブ要素 決きちんと計画通りに進めて、精度は高い。みんなができることを、自分もできるようにしようとする。
ストレス要素 明確な指針がない時、先が見えないとき、急な変更
ネガティブ要素 追随的、妥協的、拒絶的

まとめ

いかがだったでしょうか。FFS診断はだれでも手軽に行えるのが魅力的で自分の特性を知り、周囲の特性を知ることで精神的安全性の醸成にも繋がります。
 
ぜひ、みなさんも自分でやってみて周囲のメンバーと共有してみてください。
 
またエンゲージメントを高める面白い施策があれば紹介したいと思います。

参考文献

宇宙兄弟とFFS理論

宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み

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