子供から大人まで大好評! おやこもの作りたいけんでVR花火を打ち上げました
目次
こんにちは。
昨年7月に、「第4回おやこもの作りたいけん」を実施しました。今回は、おやこもの作りたいけん内で作成した、VR花火についてお話していきます。
たくさんの笑顔をいただきました! 第4回おやこもの作りたいけんの様子をレポートします
今回は、実際にVR花火を作成した工程について紹介します。
開発環境
VR作成にあたり、今回はOculus Goデバイスを使用しました。VR機器は多くありますが、このOculus GoはPCとの接続が不要で、Oculus Go単体でVR体験することができるため、採用しました。
次に、VR開発をするための統合開発環境として Unityを使用しました。
Unity開発
Unityの開発では、C#を使用してコンテンツの開発を行いました。また、以下のUnityライブラリも使用しました。
花火開発(ParticleSystem)
初めにつまずいたのが、花火をどう表現するかです。
試行錯誤の末、ParticleSystemを使用して表現できることを知ります。成功例は以下です。
うんうん、いいですね! どこからどう見ても花火ですね! 少し微妙なところもありますが……。
ですが、おやこもの作りたいけんの花火は、こんな単純なものだけではなかったんです。
一重丸、二重丸、三重丸、ここまでならいけます。しかし、笑顔の絵文字、ハート、アイスクリーム、もうここまで行くとParticleSystemでは表現しきれませんでした……。実際はできるかもしれませんが、知識が足りませんでした……。
だがあきらめるわけにはいかない!
次にメッシュを用いて、この課題をクリアしていきます。
花火開発(メッシュ)
前項でお話ししたように、ParticleSystemだけでは表現しきれない問題が出てきました。そこで目をつけたのが、メッシュを用いた花火の表現です。
試行錯誤の結果、以下のように花火を作ることができました。
はい、とてもハートですね。もう満足です。後は打ち上げるだけです。
ですが、ここで新たな問題発生です。
以下、一緒に頑張った後輩、あきら君との会話です。
あきら君:
花火の形は大体できましたね!
樋口:
そうだね! あとは、当日の花火のJSONデータで花火打ち上げるだけだね!
あきら君:
そうですね! ……あれ、Oculus Goに、JSONのデータをどうやって受け渡すんでしたっけ?
樋口:
いやいや、それは…………。
あきら君:
……………………。
はいそうです、花火の形にばかりこだわりすぎで、重要な花火のJSONデータの受け渡し方考えてませんでした。なので次に、サーバーとクライアントで、JSONデータの受け渡しについて頑張っていきます。
JSONデータの共有(Photon)
このデータの共有については、とても悩みました。色々思考錯誤した結果、 Photonでのデータ共有を思い立ちました。
Photonは、オンラインゲームのサーバー(管理者)がルームを作成して、そこにクライアントがルームに参加することにより、同一ネットワークにいることができるものです。
これにより、JSONのデータをサーバーがクライアント側に送り、クライアントがそのデータを受け取って花火を打ち上げる仕組みを作ることができました。
この仕組みは、今後のUnity開発でも有効に使うことができそうです。
Oculus Goへのコンテンツ反映(ビルド)
数々の試練を乗り越えて、本番1週間ぐらい前にようやくVRで花火が上がるぞというところまできました。
ところがこのOculus GOへのビルドが思わぬ曲者で、解決に3,4日ほどがかかってしまいました。
最終的には色々試しまくってなんとかビルドはできましたが、本番直前だったので相当焦りました。
その過程で学んだビルド時のエラーと、その対策を下記ブログにまとめましたので、ぜひ読んでみてください。
Unity⇒Oculus GOビルド時のエラーとその対策まとめ
打ち上げ
さあ当日です。今までの努力がうまくいくかどうかがかかっています。
前日まで後輩のあきら君と一緒に調整を行いました。
実際の打ち上げの映像が以下です。VR表示できないので、画面上での表示をお見せします。
参加者のみなさんにも興味を持ってもらえ、たくさんの笑顔をいただくことができました。今回のVR花火は無事に成功で終えることができました!
最後に、私が一生懸命説明している写真をどうぞ!
まとめ
VRのコンテンツは初めての試みとなりましたが、参加者のみなさんに楽しんでいただけて良かったです。
これからもVRを使って、みんなを笑顔にできる企画をやれたらと思います。
ここで書ききれない内容は、別ブログで出していく予定なので是非興味ありましたら、そちらも見てみてください!