Python入門! 標準ライブラリの使い方
目次
こんにちは、昼間です。
Pythonでは幅広い処理を行うために、様々な標準ライブラリが用意されています。標準ライブラリには非常にたくさんの種類があります。今回は、標準ライブラリの使い方とよく使われるライブラリの一部をご紹介します。
標準ライブラリとは
標準ライブラリとは、Pythonをインストールすれば初めから使用できるモジュール群です。最初からPythonに備え付けられている標準ライブラリだけで、GUIアプリケーションの作成(tkinter)や、ZIPアーカイブの操作(zipfile)、ファイルやフォルダの操作(os)、日付や時刻の取得・操作(datetime)などなど数えきれないほどのことが可能になります。
標準ライブラリの一覧は、以下の公式のドキュメントで確認できます。
Python 標準ライブラリ
標準ライブラリの使い方
標準ライブラリはimport文で読み込むことで使用可能になります。
import ライブラリ名/モジュール名
複数のモジュールをインポートするときは、カンマで区切ってインポートもできますが、別々にインポートすることが推奨されています。また、その時の順番はアルファベット順に並べた方が読みやすくなります。
# 例) import os import sys
fromを使用してライブラリに含まれるモジュール単位で使用することができます。次の例ではライブラリnumpyに含まれる複数のモジュールの内、arrayだけを読み込んでいます。
from numpy import array
便利な標準ライブラリ
様々ある標準ライブラリの中からよく使われるsysモジュール、osモジュール、subprocessモジュールの使い方をご紹介します。
sysモジュール
sys — システムパラメータと関数
sysはPythonのインタプリタや実行環境に関する情報を扱うためのライブラリです。sys.exitはSystemExit例外を発生させます。この例外は特に処理をしない限り、スタックトレースを表示しません。以下のプログラムを例に動きを確認します。
import sys for i in range(100): print(i) if i == 10: sys.exit()
上記のプログラムを実行すると次のようにexit()到達時点でプログラムが終了します。
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
osモジュール
os — 雑多なオペレーティングシステムインターフェース
osモジュールは、ファイル操作を行ったり、コマンドラインでシステムの操作を行うときによく使われます。以下のプログラムを例に動きを確認します。
import os # パスの定義 main_path = "/aaa/bbb/text.txt" # ファイル名を表示 print("file name:", os.path.basename(main_path)) # ファイルの置かれているディレクトリ名を表示 main_dir = os.path.dirname(main_path) print("dir name:", main_dir) # ファイルと同じディレクトリにあるcccというディレクトリのパスを生成して表示 print("joined dir:", os.path.join(main_dir, "ccc"))
実行結果は以下になります。
file name: text.txt dir name: /aaa/bbb joined dir: /aaa/bbb/ccc
subprocessモジュール
subprocess — サブプロセス管理
subprocessとは、Pythonのプログラムから他のアプリを起動したり、実行結果を得たりするモジュールです。subprocessモジュールを使うには以下のように記述します。
import subprocess subprocess.run(["実行するコマンド"], オプション)
Linuxでsubprocessを使用して「ls」コマンドを実行し、結果をprintメソッドで表示するためには以下のように記述します。
import subprocess proc = subprocess.run(["ls"],stdout = subprocess.PIPE, stderr = subprocess.PIPE) print(proc.stdout.decode("utf8"))
まとめ
いかがでしたか。Pythonの標準ライブラリの使い方をご紹介しました。他にも様々なライブラリが標準で用意されているので、いろいろ試してみてください。
《関連記事》