実家の焼き物屋まるぶんで、有田焼のAMGオリジナルグラスを制作した話

こんにちは。焼き物の町、佐賀県の有田という町から上京して7年目、篠原です。
 
みなさんは有田焼をご存知でしょうか。日本史では授業で出てきたよって方もいるかと思いますが、あの有田焼です。
 

 
有田町は焼き物の町という名にふさわしく、人口のおよそ6割くらいが陶器業の従事者と言われています。そのため子供の頃から焼き物に触れる機会が多く、授業の一環でろくろを回したりしていました。
 
ちなみにですが、僕が高校2年生の時、有田工業高校が甲子園に出場した際には、有田町の人口の半分以上が甲子園球場にいたらしいです。それくらいの地元愛で溢れる素敵な町です。

AMGSolution × まるぶん

例に漏れず、私の実家も焼き物を販売するまるぶんという会社を営んでいます。
 
実はなんと……先日私が日々働いているAMG Solutionとまるぶんがコラボし、有田焼のAMG Solutionオリジナルグラスを制作いたしました!
 
今日はオリジナルグラスの制作に至った経緯や秘話をご紹介したいと思います。本記事のリアクション次第ではAMGsolutionオリジナルグラスがTwitter等のプレゼント企画にもなるかもです!

制作までの道のり

まずは経緯についてですが、弊社の代表である青栁さんと雑談していたところ、「実家の会社でAMGのオリジナルグラス作ってくれないの?」と言われました。
 
「え、逆にいいんですか?」正直そう思いました。まさかIT企業のAMGと陶器業のまるぶんが交わるなんて思ってもみませんでした。AMGではオリジナルのTシャツやトートバックなどを作成してきました。青栁さんとしては実家が焼き物屋の私が入社した時から、オリジナルグラスの制作が見えていたようです。
 
制作まで見えていた青栁さんは流石の迅速さでした。当日中には注文内容の詳細を伝えてもらい、自分はそのメモを取りました。個数は100~200個、白ベースにAMGのロゴを印字、ロゴの高さや幅、納期は2ヶ月後、といった内容でした。

息子が父親に制作依頼

まずは陶器販売会社であり、父親が働ているまるぶんさんに相談です。久しぶりに父に電話し、会社でオリジナルの有田焼グラスを作りたいと相談したところ、「よかばい」と返事をもらいました。還暦過ぎの父が「頑張るばい」と張り切ってました。
 
ただ一点難しいかもと言っていたところが納期でした。
 
まるぶんとしては、ロゴを印字してオリジナルグラスを作るという案件は初めてではないのですが、どうしても印字しやすいロゴ、印字されやすいグラス、試作、など考慮する点が多くあり、納期に間に合うかが微妙だったようです。

助けていただきました


 
そんななか青栁さんが画像編集でグラスにロゴを貼ったものを送ってくださいました。いつのまに用意してたんですかというくらいの準備万端さです。グラスの画像をまるぶんのHPからダウンロードし、ロゴをすでに貼りつけてあるもので、これがあると非常にイメージしやすいですね。
 
自分も画像を見てイメージが湧いたので、父にもその画像とAMGロゴのデータを送り、どんなグラスを作って欲しいのかを具体的に伝えました。

まずはグラスの型を決める


その後、父から3つのグラスの写真が送られてきました。左側の細長いグラス、真ん中のバランスのいい形状のグラス、右側の口が広いグラス(色は白を想定)。
 
青栁さんと相談し真ん中のグラスにしようとなったので、父からこの形状にロゴを印字してみるという回答をもらいました。

試作品の様子


数日後、父から印字された試作のグラスの写真が送られてきました! 試作品は2種類あり、ツルツル肌のグラスと、ザラザラ肌のグラス。
 
人間としてはツルツル肌の方が間違いなくいいですが、右側のザラザラ肌のグラス、高級感があって良くないですか? 青栁さんとしても高級感を出したいということで、割と即決でザラザラ肌のグラスに決まりました。
 
よっしゃ、これであとは完成を待つのみ!……そう思っていました。

ロゴの印字が上手くいかない問題


父から希望の型のグラスにAMGのロゴが印字されたグラスの写真が送られてきました。
 
ただし、写真を見てもらえるとわかるように、片方はロゴが剥げちゃってるんです。これはグラスの表面がザラザラしているため起こってしまう現象です。
 
100個焼いたとして2~30個くらいのグラスが上の写真のように印字が上手くいかないという予想で、そのくらいの2級品が入ってしまうことは覚悟して欲しいとのことでした。
 
一応青栁さんにその旨を伝え、承諾をもらったことで焼き上がりの連絡を待つこととなりました。

AMGSolutionオリジナルグラス到着!

数日後、オリジナルグラス100個が焼き上がったという連絡が入り、早速本社に送ってもらいました。段ボールを開けるとそこには写真ではわからないほどいい高級感を出した、紛れもないAMGSolutionのオリジナルグラス
 

2~3割が2級品を覚悟していましたが、実際の2級品は5個くらいしかなく、想定よりもはるかに焼き上がったグラスの出来が良かったです。実は父と窯元の方で、どうにか上手く印字されないかなど、試行錯誤をしてくれたみたいで、今回の出来に至ったようです。
 
青栁さんにも他の社員さんにも好評をいただきました。
 
触り心地の良いザラザラ感と、程よい光の反射を放つデザイン、スマートに収まったロゴがすごくAMGに合っています。
 
残念ながら今は社員に配ったり、社内で飲み会をする時に使う非売品となっていますが、反応次第ではプレゼントキャンペーンなどでみなさんの手元に届く日がくるやもしれません。

最後に

最後にオリジナルグラス制作にあたっての感想を綴りたいと思います。
 
今回私は受注先、受注元の間を取り持つことにかなり難しさを感じました。作り手側にもこだわりがあり、買い手側にも要望はつきものです。どちらの注文も蔑ろにできず、どちらの注文もより良い商品を作るには尊重されるべきものだと思います。
 
もしAMG側が「形状もロゴの大きさもおまかせします」だったり、まるぶん側が「こっちの方が楽で納期に間に合いそうだから」という感じでは、今回作ったグラスには出会うことはなかったでしょう。
 
青栁さんの注文内容の正確さ、父や窯元の方のこだわりに感謝します。こう言った間を取り持つ仕事というのは、プログラムだけやっている日々ではなかなか経験できないことだと思います。貴重な機会でした。
 
もし今回のようなケースで、社員の実家の家業とコラボしてみたいと思ったとして、そこから実際に「よし、グラスを作ろう」となる会社はどのくらいでしょうか…。
 
また来年、何かAMGのオリジナルの有田焼きを作っちゃおうと思います。

まるぶんについて

会社名 株式会社まるぶん
業種・事業内容 陶磁器と関連製品の企画開発・販売
住所 〒844-0024 佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169
URL https://www.marubun-arita.co.jp/

オリジナルグッズをご希望の方は、まるぶんのホームページのお問合せより、「オリジナル商品開発について」を選択しご連絡をお願いいたします。

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