
TEDxKyoto 2015 レポート! Courage x Creativityを体現しよう
目次
2015年11月8日に京都で開催されたTEDxKyotoに参加してきました。
15名のスピーカー、約800名のオーディエンス、約300名のボランティアとかなり大規模なイベントとなっていました。
あいにくの雨でしたが、プレゼンテーションにおける表現方法やイベントの方法など色々勉強になりました。
TEDxとは
About TEDx, x = independently organized event
TEDxとは、TEDの「よいアイデアを広めよう(Ideas Worth Spreading)」の精神に基づいて世界各地で独自に運営されているプログラムです。各地の人々が一緒になって TED 本体と同様の体験を共有することが出来ます。
TEDx のイベントでは、TEDTalks の映像とスピーカーの生の講演とを鑑賞することで、深い議論が沸き起こり、小さなグループにも絆が生まれます。この各地で独自に運営されるイベントは「TEDx」と呼ばれています。「x」は独自に運営されている、ということを示しています。
— TEDxとは
今回参加したのは、京都で開催されたTEDxですが、東京 / 大阪 / 札幌など日本各地で開催されています。
丸一日を使って行われるイベント
今回のイベントは、こんなスケジュールでした。
10:30~12:00 | Session01 |
12:00~13:15 | Lunch Break |
13:30~15:30 | Session02 |
15:30~16:15 | Break |
16:30~17:45 | Session03 |
18:00~20:00 | After Party |
事前に情報を持っていなかったのですが、ランチもお弁当が付いていました。
海外の方も多く参加しているイベントなので、ベジタリアンのお弁当といった細かい配慮もされていました。
いくつかのプレゼンをご紹介
多くのプレゼンの中から一部をピックアップしてご紹介させていただきます。
神谷 明日香さん(小学生 / 発明者)
夏休みの宿題で特許をとったことで有名な小学生です。
このプレゼンに向けて、トレーニングを積んでいたようで、小学生ながら堂々としたプレゼンでした。
また、協力してくれた家族への愛が伝わってきました。
川上 隆史さん(禅僧)
まずは、袈裟を着た僧の第一声が、英語でびっくりしました。
禅を通じた瞑想を実際に体験し、瞑想の効果についても科学的に説明していただきました。
社内でも実際に瞑想を試して、空気を感じました。
門川 大作さん(京都市長)
「そうだ京都へ行こう」や「日本に京都があってよかった」等のキャッチフレーズを紹介し、こんな大胆なキャッチフレーズをつけてもクレームはなかったそうです。
バブル崩壊時にも、各地方が産業政策や規制緩和を考えている中、京都では京都市民の生き方を大事にして「世界で行きたい都市」となっていきます。
京都が文化やものづくりで地方創生の日本のモデルを作りたいという挑戦をしていく想いが伝わってきました。
話すだけのプレゼンだけじゃない
プレゼンというと話を聞くだけという印象ですが、和太鼓やマンドリンの演奏といった、パフォーマンスを交えてのプレゼンもありました。
悳炎 | 和太鼓パフォーマー
井上 太郎 | ミュージシャン
会場の内外でも色々な試み
会場の外では、京都ならではの日本茶の試飲や八つ橋の試食等もあり、賑わっていました。
また、映像テクノロジーを駆使したデモ等も行われており、参加者を楽しませる工夫が随所にありました。
ランチブレーク中にも、日本文化を紹介する試みとして紙芝居屋のいっきゅうさんが、紙芝居を行ったりと飽きさせない取り組みがされていました。
TEDxのプレゼンテーションを見て思う、プレゼンに大切なこと
今回直接様々な方のプレゼンテーションを見る機会を得たことで、改めてプレゼンに大切なことを考えさせられました。
それが、『自分の思いを話すこと』だと感じました。
うまいというか、心に響くようなプレゼンをしている方は共通して、『思い』の強さを感じました。
プレゼンに最も必要なのは、うまい話し方でも、きれいな資料でもなく、自分が思っていることをどれだけ伝えられるか、ということを改めて感じました。
その中でも、去年のプレゼン紹介という形で初めてみた「Beyond sushi | Shuichi Inoue」は非常に心に響く内容でした。
Beyond sushi | Shuichi Inoue
残念ながら、不慮の事故で今年他界されてしまいましたが、直接お話しをお聞きしたかったと思いました。
さいごに
プレゼンというと、何か構えてしまいがちですが、実際にこういったイベントに参加してみると、自分も話したい内容があるということを認識しました。
プログラマーやシステムエンジニアは、人前で話すことが少ないかと思います。
その機会があっても、きれいな資料を作ることに時間を割いてしまったり、調べたことをただ話すだけになりがちです。
本当に重要なのは
それで何を自分がしたいと思うのか
どれだけ本気でそれを思っているのか
ということを認識させられました。
今月は社内の取り組みとして、「AMGLT」というライトニングトークが初めて実施されます。
まだ初めての取り組みなので、外部の方にお見せできるレベルではないと思いますが、いずれ外部の方も交えてイベントとして開催できればと思っています。

