査定面談の時期だから!「評価エラー」の狙い目ポイントを探す
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こんにちは。松浦です。
社会人て、なにかにつけ評価をつけられがちですよね。
評価つけがちでもあるんですけどね。
先日のITE部会(ITE事業部のみんなでお話しする会です)で、取締役の上野さんが評価エラーについてお話ししてくださいました。
評価エラーとは?
評価エラーとは、人事評価を行う際に、評価者が陥りがちな過ちのこと。代表的な評価エラーは、ハロー効果、寛大化・厳格化傾向、中心化傾向、論理錯誤、対比誤差、逆算など。
査定面談、採用面接などで人が人を評価する際、色々な要因に影響されて甘くつけてしまったり、過小評価してしまったり・・・が評価エラーですね。
評価を行う際は、そういった邪念を振り払って適切に評価しましょうというお話でした。
・・・逆に考えるんだ……評価される側として、評価エラーを利用すれば実力以上の評価をしてもらえるのでは?
良いこと聞いちゃった! という事で、上野さんが説明に使用していた資料をみながら、評価エラーの狙い目ポイントを探していこうと思います。
不正に良い評価をつけてもらいたい。
上野さんが紹介していた評価エラーは下記の7つです。
- ハロー効果(後光効果)
- 論理的誤差
- 逆算化傾向
- 中心化傾向
- 対比誤差
- 近接誤差
- 寛大化傾向/厳格化傾向
うーん。どこを狙おうかな……。
各項目を見てみます。
ハロー効果(後光効果)
一部の特性で優れているといった印象を抱いた場合、それに引きずられてその人の他の特性も同様に優れていると判断してしまうこと。
※逆もあります。
例えば・・・
字が綺麗だから仕事もきっちりやってるでしょ。
後光効果ってかっこ良すぎ・・・。
豆知識ですが、屋外で人物の写真を撮影する際は、顔が逆光になるようにすると綺麗に映るそうです。
美人補正狙い!
論理的誤差
判断するための理屈を考えようとするあまり、論理的に関連のありそうな別々の評価項目で同じような評価を下してしまうこと。
例えば・・・
真面目な人だからきっとたくさん仕事してる。偉い。
この2つは似ていますね。
・・・出身校とかのバックグラウンドは今更変えられないので、字を綺麗に書いたり……?
とりあえず、机を綺麗に整頓して、ボールペン習字を始めようと思います。
逆算化傾向
最初に部下の総合評価を頭に描いておいて、要素ごとの評価で「つじつま合わせ」をしてしまうこと。
例えば・・・
この子すごい出来る子感ある! A+って感じ! でもこのままじゃA+に届かないからこの項目の点数ちょい足ししとこ!
出来る人オーラを出す! とにかく出す! 出来なくても出す!
評価の日まで見掛け倒せれば勝ち。
中心化傾向
評価結果が、標準ランクに偏り、被評価者間の比較や評価項目同士に優劣の差が出ない傾向のこと。
例えば・・・
対比誤差
自分が専門とする事項や得意とする事項については部下に対して期待値が高くなり、評価が厳しくなること。
例えば・・・
この2つは評価される側としては避けたいですね。ぜひやめて頂きたい。
ぜひやめて頂きたい!
近接誤差
評価時期直前にすばらしい業績をあげたとか、逆に失敗したということに対する評価の比重を高め、評価期間全体をとらえずに評価を下すこと。
例えば・・・
この前までだらけてた気がするけど、先週すごいの作ってきた! 今期絶好調な気がしてきた! A+++にしよう!
いいことをドーンとやるなら評価直前に、なんかやらかすなら評価直後がチャンスということー!
失敗は早めに周知して風化を待ち、いいネタは直前まで取っておこう。
寛大化傾向/厳格化傾向
公正な評価よりも、事実に反し常にプラスの方向に偏った甘い評価をしてしまう傾向のこと。
逆に、厳しくつけすぎてしまうことが厳格化傾向。
例えば・・・
部下の評価が低いと、教育している自分がさぼったからと思われてしまうから高めにつけておこう。
これだ!
評価を狂わせるほどゆるふわ愛され系部下になれば私の評価爆上げだ!
後光の射すキラキラ女子になる!
CanCamとJJを熟読だ! カーディガンを肩に掛けるんだ!
あっ・・・。
まとめ
「私情を挟まず」に評価しましょうといっても難しいですよ、にんげんだもの・・・。
だからこそ、陥りがちな評価エラーは知っておくべきですよね、正しく評価するにしろ隙を狙うにしろ。
評価を狂わす愛され部下を目指しつつ、私がつける側のときはきっちり正当に評価できるよう気をつけたいと思います。