Spring Tool Suiteで使用するJDKをAdoptOpenJDKに変更
目次
こんにちは。都築です。
先日、OpenJDKについてご紹介させていただきました。
今回はJava Springの開発環境Spring Tool Suite(以下STS)でAdoptOpenJDKを利用する手順をご紹介したいと思います。
ぜひご参考いただければと思います。
環境
- OS
- Windows10
- STS
- 3.8.4
- JAVA VERSION
- 1.8.0.222
AdoptOpenJDKの入手
AdoptOpenJDKは下記サイトからダウンロードできます。
AdoptOpenJDK
JavaのバージョンとJVMを選択して、Latest releaseをクリックするとインストーラー(msiファイル)がダウンロードされます。
Javaのバージョンを選択します。
プロジェクトで使用するバージョンに適宜変更します。
2.Choose a JVM
AdoptOpenJDKは内蔵するJVMの違いによってHotSpotとOpenJ9の2種類があります。
ダウンロードページのヘルプによると下記とのことです。
HotSpot:OpenJDKコミュニティーのVMでOracle JDKでも使用されている
OpenJ9:EclipseコミュニティーのVMでIBMのJVMで使用されている
プラットホームが異なる場合はOther Platformsをクリックすることで選択可能です。
また、詳細なバージョンを指定したい場合はRelease Archive & Nightly Buildをクリックすることで選択可能です。
AdoptOpenJDKインストール
上記でダウンロードしたmsiファイルを実行し、インストールを進めます。
1. ”次へ”をクリックします
2. 使用許諾契約書を読み、問題ない場合は同意のチェックをして”次へ”をクリックします。
3. 必要に応じてインストールする方法を変更し、”次へ”をクリックします。
また、インストール場所を変更する場合はここで変更します。
環境変数のPATHにコマンドパスを設定されます
Associate .jar
jarファイルをダブルクリックするとjavawを呼び出されるようにします
Set JAVA_HOME variable
環境変数のJAVA_HOMEにセットされます
JavaSoft(Oracle)registry keys
Oracle JDKで使用しているレジストリが書き換えられます
IcedTea-Web
Javaのブラウザプラグイン IcedTea-Webがインストールされます
4. ”インストール”をクリックします。
5. インストールには数分かかりますのでしばらく待ちます。
6. ”完了”をクリックします。
STSの設定
AdoptOpenJDKのインストールが完了しましたら、次にSTSの設定を変更して利用するJDKを変更します。
今回はプロジェクト単位ではなくワークスペースのデフォルトJDKを変更します。
1. STSのメニューからウインドウ、設定をクリックします。
2. ウインドウ左のメニューから”Java”、”インストール済みのJRE”を選択します。
ここで現在のワークスペースのデフォルトJREが設定されているので、”除去”をクリックして設定を削除します。
3. 次に使用するAdoptOpenJDKをデフォルトJREとして設定する為、”追加”をクリックします。
4. ”標準JVM”をクリックします。
5. JREホームにインストールしたAdoptOpenJDKのディレクトリを指定し、完了をクリックします。
6. チェックボックスにチェックし”OK”をクリックでデフォルトJREに設定されます。
7. イメージのように各プロジェクトが使用するJDKが切り替わっています。
コンパイルエラーがないか、動作に問題ないかなど確認は必要ですが、
以上でJDKの変更が完了です。
まとめ
JDKを変更する機会はあまりないかと思います。
しかしJavaのサポート期間などを考慮し、JDKを変えることもあるかと思いますので、
どこで設定されているのか、どうやって変更するのか覚えていただければ幸いです。
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