真中監督に学ぶ「自主性」 自主性を重視するとチーム力は上がるのか?

こんにちは、堀部です。
 
子供の頃から東京ヤクルトスワローズのファンということもあり、紹介もかねて記事を書きたいと思います。
 
スワローズは2015年4月19日現在、12勝7敗で首位に立っています。しかも、チーム防御率はなんと1.66! すばらしい!!
 
防御率は、簡単に言うと「1試合あたり、何点取られるか」を表した数字です。正確には自責点ですが、ややこしいので省略します。なので、この数字は小さければ小さいほど良くて、大きいほど悪いということになります。
 
防御率1.66は、1試合に2点取られるか取られないかという数字なので、クオリティ・スタート(QS)の指標に当てはめるとかなり優秀な数字ということになります。QSとは、先発投手が6イニング以上を投げ、かつ自責点を3以内に抑えた時に記録される指標のことです。

春季キャンプのテーマは「自主性」

今季からスワローズの指揮を執る真中満監督が、春季キャンプで掲げていたテーマが自主性です。
 
自主性【じしゅせい】とは自分の判断で行動する態度のことで、単純に「やるべきこと」は明確になっていて、 その行動を人に言われる前に率先して自らやることです。
 
なぜ真中監督が自主性を重んじてきたかというと、 たとえば教育する側がいろんなことを一生懸命教えても、教育される側が必要性を感じていないと結局頭に残っていない、真中監督自身が教育される側としてそのような経験をされたからだそうです。
 
「困ったときは自分で考えて練習していた」
 
必要性を感じたら誰かに言われなくても自ら学ぼうとする、その経験があったからこそ今季のキャンプでは自主性を重んじてきたといいます。
 
やるべきことがわからない若手選手には指示をしていたそうですが、それ以外の選手、特に中堅の選手対しては自ら考えて行動するようにキャンプに入る前のミーティングで伝えたそうです。
 
この取り組みによって先輩・コーチに気兼ねなくやるべき時にはやる、休むべき時には休むといった雰囲気作りができたのではないかと思います。
 
この自主性を重視するときに、非常に重要なのが「モチベーションを高めること」です。モチベーションが上がらないと行動する意欲が起きませんので、自主性も発揮されません。
 
スワローズのモチベーションが何なのかということを考えてみると、昨年まで2年連続最下位という状況を打破したいという思いと、課題であった投手力・守備力強化のため、フリーエージェント(FA)や外国人選手の獲得など積極的補強を行ってきたことではないかと思います。
 
フロントと現場のチーム全員が「今年はやってやるぞ!」という強い思いを持っていたため、自主性をテーマにする環境ができたのだと思います。

企業に置き換えて考えてみる

社員が自主性を発揮するためにも、やはりモチベーションが重要になってきます。そのことを考えた時に、興味深い記事を見つけましたので紹介します。
 
超ハピネス企業、なぜ突然ブラック企業に転落…仕事の効率向上施策が業績悪化を招く理由

自主性を重んじていた「ハピネスな会社」が「ブラックな会社」になる事例です。
 
ハピネスな会社には何が必要なのかがわかります。 企業も含めて組織は「人」で成り立っていますので、そこには人の思いや感情が大きく関わってきます。
 
社員のそういったやる気を起こさせるためにも、企業としての将来目標や企業文化といったことが必要になってくるのだと思います。
 
そして社員一人ひとりの「会社に対する愛着心(社員のエンゲージメントとも言います)」が高まっていくことで、自主性を持った社員が増え、生産性や組織力の向上などいろいろなことが良い方向へと向かっていくと思います。

まとめ

春季キャンプで掲げた自主性がどういう結果になるのか、今シーズンのスワローズにぜひ注目してみて下さい。

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